相続対策の「王道」とは?
- 2012年08月09日
こんにちは。相続専門税理士の井川真理子です。
相続対策の王道、それは「生前贈与」です。
相続税よりも税率が高い贈与税ですが、贈与を上手に活用すれば、あらゆる意味で一番効果的な相続対策となります。
生前贈与にもいろいろな方法があります。
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まず、「生前贈与のポイント」を理解するためにも、
「相続税」と「贈与税」の関係についてご説明いたします。
「相続税」は、人の死亡によって財産が移転する際に、その財産に対して課される税金です。
一方、「贈与税」は、贈与によって財産が移転する際に、その財産に対して課される税金です。
生前に贈与する際には贈与税がかかります。
贈与税は相続税の補完税としての性質を持っています。
もし、贈与税という制度がなく、相続税しかなかったら、財産を生前に贈与することによって、容易に相続税の負担を逃れることができます。
そこで、相続税逃れを防止するために、贈与税という制度が設けられました。
このように、贈与税と相続税は密接な関係にあります。
ですので、相続税申告の税務調査の際には、過去の贈与の状況について「最重要項目」といっていいほど念入りに調べられます。
よかれと思って贈与しても、上手に贈与しなかったために、せっかくの努力が結局は無駄になることもあります。
ポイントをおさえて贈与するのが大切です。
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次世代に上手に財産を残したいとお考えの資産家の皆様は、毎年コツコツ地道に生前贈与をなさっています。
贈与する際におさえておくべきポイント、注意すべきポイントなどは、このブログで徐々にご紹介していきたいと思います。
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