離れて暮らす親が急に亡くなっても相続で困らないようにするために
- 2012年06月07日
こんにちは!
相続専門税理士の井川真理子です。
みなさん、唐突ですが、ご自分の両親の財産・債務について、
「どこに」「何が」「いくら」あるか把握されていますか?
「私は両親と同居しているのでバッチリ知っているよ!」
という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、
核家族化が進んだ今日、
「なんとなくしかわからない…」
「知らない」
「教えてもらっていない」
といった方が大半ではないでしょうか。
日々の相続に関するご相談で、ここ数年急増しているのが、
「離れて暮らしていた母親が急に亡くなり、どこにどんな財産がのこっているのか見当がつかない…」
というお悩みです。。。
遺品整理をしている最中に、
お母さんが生前、お札を束にして封筒や布にくるんで家のあちこちに隠していたことが発覚!
「もしかしたら、今までゴミだと思ってポイポイ捨てたものの中にもお札の束が紛れていたかもしれない…。ああっ…」
というケースも実際に過去に数件ありました。。。
※ ちなみに、このケースに共通するのは、
「自分の親がこんなにも財産を持っているとは夢にも思わなかった…。
親の入院費は子供たちで負担しないといけない…
と考えていたぐらいなんですよ…。」
というご感想です。
子供達には内緒にしているけど、
【実は親は貯めている】
というケース、結構あるんです。
金融機関などのほうから
「ここにも財産のこっていますよ~」と、
親切丁寧にわざわざ教えてくれるわけでもないので、
もしかすると発覚しないまま埋もれてしまう財産もあるかもしれませんね。。。
明日、親が亡くなったらどうしますか?
相続の仕事をしていると、
「お風呂で急に亡くなった。」
「買い物から帰ってソファーでうたた寝して、そのまま目を開けなかった…」
「朝起きてこなかった…」
など、急にお亡くなりになったという話を頻繁にききます。
死はいつ誰にやってきてもおかしくはありません。
親が急に亡くなってもあわてないよう、
「財産目録を作っておいてもらう。」
「どこに何の財産があるか最低限のことは教えてもらっておく。」
「金庫の番号を聞いておく」
「一緒に現地に行って所有不動産の場所を教えてもらう。
(山林の場合、生前に場所を教えてもらっておかないと、死亡後に調査を行っても、おおよその場所しかわからない可能性があります。)」
など、事前にしっかり対策をとっておくことが大切です。
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