間違いだらけの相続対策 ー マンション建設 ー
- 2012年08月30日
こんにちは。相続専門税理士の井川真理子です。
今日は、「マンション建設による相続税の節税」をテーマにお話します。
バブルの頃、
「相続対策」といえば、「借金してマンション(賃貸用不動産)を建てて相続税を節税する!」がブームでした。
「亡父が、亡くなる数年前にマンションを建ててくれていたおかげで、相続税が安く済んで助かった!ほっ(*^^*)」という方は大勢いらっしゃいます。
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では、それらのマンションを相続された方は、現在もハッピーなのでしょうか?
事実、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。
借金付きの賃貸用不動産を相続された方の中には、
「物件が古くなってきたので、入居者がなかなか決まらない…。修繕費はかさむ一方…。」
「多額の借金の返済の目途がつかない…。家賃収入は下がっていく一方なのに…。」
「これから先、生活していけるのか不安でいっぱいだ…。」
「毎日金利の動向が気になってしょうがない…。こんなにも多額の利息を払わないといけないとは…。」
とお悩みを抱えられている方もいらっしゃいます。
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相続税節税目的のためにマンションを建てるのはなく、投資に対する収益性や資金繰りを一番重視して建てましょう。
「投資に見合うだけの収益は期待できるのか?」
「建築費と賃料のバランスはとれるのか?」
「結果、相続税の節税になるのか?」
10年後、20年後の具体的なイメージを頭に浮かべながら、様々なことをあらゆる角度からご検討いただく必要があります。
賢く上手に不動産を有効利用しましょう。
当事務所は不動産の有効活用に関するご相談も承っています。
お悩みのあるかたはご連絡ください。
残されたお子様たちが重たい借金で苦しむことがありませんように…。
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