これだけは言いたい!相続対策をする上で守っていただきたい鉄則!
- 2012年09月01日
相続税の改正が近いうちに行われることから、『相続税』に関心を持たれる方が増えています。
当事務所にも、「相続税の改正があったらどうなるの?」と、ご心配されている方からのご相談がここ最近増えています。
本屋さんに置かれている雑誌の表紙にも
「あなたも他人事ではない!賢い『相続対策』と『節税』」
「あなたを襲う『相続税』」
などと、おどろおどろしいタイトルが目立ちますね。
(「相続」を特集に組むと、雑誌の売り上げが伸びるそうです。)
「相続税をとにかく払いたくない!」という相続税改正がご心配な方におすすめの
『一番理想的な相続対策』
それは…
「健康で」「いつまでも長生き」して、
旅行にいったり、美味しいものをたべたり、観劇、ショッピングなどを楽しんで、
ご自分のために一生懸命お金をつかい、財産を減らすことです!
そうすれば、のこる財産が単純に減りますので、相続税の負担もそれだけ減少します。
というのはあくまでも理想論でして…
現実は、
「高齢なので、食欲もないし、足腰も悪い。贅沢するといっても何もできない…。」
「私はいつまで長生きするかわからない。子供たちにも迷惑はかけられないので、お金は大切にとっておきたい。お金だけが頼りだ。」
とご心配をかかえてご自分のためにお金をつかうことができない方が多いのではないでしょうか…。
「今まで築きあげ、守ってきた財産を、かわいい子供や孫たちに上手に残したい」
と考えてらっしゃる方にこれだけは申し上げておきたいこと
「相続対策をする上で守っていただきたい鉄則」
それは、
「節税を重視した相続対策ではなく、幸せで円満な相続を第一に考えた相続対策を!」です。
相続税の節税対策をしても、実は「確実に節税につながる」とは言えません。
なぜなら、相続税は亡くなった時の税制に基づき計算されるからです。
税制は毎年改正されます。
したがって、今、せっかく節税対策をしても、中には将来無駄におわってしまう対策もあります。
相続税の対策となると、動かす金額や周りに与える影響も大きく、一度行うとやり直しがきかないものも多いので、相続対策には慎重は判断が必要です。
とは申し上げても、節税対策をしておくか否かで将来納める相続税が大きく変わってきますので、将来の税制改正も見据えた上で、節税対策を行うことはとても大切です。
早めに実行することにより、大きな効果をあげられるものも中にはありますので早いうちに具体的な行動をおこしておきましょう。
相続対策をする上で一番大切なこと、それは、「のこされた家族がいつまでも笑顔で、安心して暮らせ、決して争いがおこらないような対策」を第一優先に考えることです。
相続対策にはいろいろあります。手法を組み合わせることにより、「効果的な節税」と「円満な相続」の両方を実現させることは可能です。
「おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんのおかげで自分たちの今がある。」
残された家族が、「天国のおじいちゃんのおかげです!ありがとう!」と亡くなった後もいつまでも感謝の気持ちを抱いてもらえるような「笑顔の相続」の実現を目指しましょう!
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