父が祝日に国旗を立てる理由
- 2013年05月05日
このゴールデンウィークは実家の愛媛で過ごしています。
祝日ということで、父が毎日玄関脇に国旗を立てています。
昔は祝日となると、地元愛媛でも国旗を掲げる家をみかけましたが、最近はすっかり減ったように思います。
「お父さん、国旗を立てて偉いね!」と声をかけると、
「お父さんが祝日の度に国旗を立てる理由を教えてあげようか?」と話してくれました。
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今から54年前、父は、それまで住んでいた愛媛の山深い南予地方 から、都会の松山市へと一家揃って出てきました。
松山市には知り合いもおらず、営んでいた商売(醤油屋)もゼロからの出発です。
送別会のときに、
「松山で、真面目な人をお客様にしなさいよ。代金をふみ倒されないように。
国旗を目印にしてお客様を開拓しなさい。
祝日に国旗をたてる人は真面目な家だから。」
と教えてもらったそうです。
そこで、父は祝日に国旗が掲げてある家を一軒一軒まわり、
松山でお得意先を開拓し、醤油屋として知られるようになりました。
「だから、お父さんも『真面目な家です』という意味でも、祝日の度に必ず国旗を立てよるんよ」
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なるほど、国を愛する心、地元を愛する心を持つ人に悪い人はいません。
みんな、広い意味で「大きな家族」です。
すごくいい話をきかせてもらいました(^^)
「愛媛のまじめなジュースです」(ポンジュースのキャッチフレーズ)ではないですが、私も真面目に生きようと思いました(^^)