父が祝日に国旗を立てる理由

 このゴールデンウィークは実家の愛媛で過ごしています。

 祝日ということで、父が毎日玄関脇に国旗を立てています。

昔は祝日となると、地元愛媛でも国旗を掲げる家をみかけましたが、最近はすっかり減ったように思います。

 「お父さん、国旗を立てて偉いね!」と声をかけると、

 「お父さんが祝日の度に国旗を立てる理由を教えてあげようか?」と話してくれました。

 

 今から54年前、父は、それまで住んでいた愛媛の山深い南予地方 から、都会の松山市へと一家揃って出てきました。

松山市には知り合いもおらず、営んでいた商売(醤油屋)もゼロからの出発です。

 送別会のときに、

「松山で、真面目な人をお客様にしなさいよ。代金をふみ倒されないように。

国旗を目印にしてお客様を開拓しなさい。

祝日に国旗をたてる人は真面目な家だから。」

と教えてもらったそうです。

 

そこで、父は祝日に国旗が掲げてある家を一軒一軒まわり

松山でお得意先を開拓し、醤油屋として知られるようになりました。

 「だから、お父さんも『真面目な家です』という意味でも、祝日の度に必ず国旗を立てよるんよ」

 

 

 なるほど、国を愛する心、地元を愛する心を持つ人に悪い人はいません。

みんな、広い意味で「大きな家族」です。

 すごくいい話をきかせてもらいました(^^)

 「愛媛のまじめなジュースです」(ポンジュースのキャッチフレーズ)ではないですが、私も真面目に生きようと思いました(^^)

 

コメントは受け付けていません。