「一番の相続対策」って何だろう? その2
- 2012年05月05日
こんにちは!
相続専門税理士の井川真理子です。
昨日のお話の続きです。
税理士が携わる相続税申告件数は、平均すると税理士一人あたり年間0.6件です。
相続専門とする税理士事務所では、1年間に何十件もの相続税申告案件の取扱いがある一方、数年に1件しか取り扱っていない事務所もあるというのが実情です。
数年に1件しか携わらなかったら、相続税申告に不慣れになってしまうのは仕方がありません。
特に相続税は、他の税目と違い、「経験値とセンス」が勝負になってきます。
同じ土地でも、100人の税理士が評価すると、100通りの評価になるといわれます。
経験豊富な税理士であれば、土地の評価額を落とすための手法を熟知しています。
他にも、相続税申告においては、ご相続人様も予期しえなかった、不測の事態がおこりがちです。
相続税申告業務に携わる税理士には、経験に基づく柔軟な対応力が必要不可欠です。
税務調査にどれだけ立ち会い、どのような結果に終わったかも、相続に強い税理士か否かを判断する目安の一つとなるでしょう。
また、ただ単に相続税の申告件数の多い事務所というだけで相続に強いと判断するのも危険です。
一つの案件に対してどれだけ真摯に取り組み、妥協せずに真剣勝負を繰り返してきたか。
それが、真に相続を専門とする税理士か、そうでない税理士かの違いです。
税理士の力量を見極め、「どの税理士に依頼するか」が一番の相続対策かもしれません。
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